早いもので我が家のパグ犬は12歳。ずっと「うちの犬は年齢の割に元気だな」と楽観的に思ってきた。衰えない食欲、散歩も歩みは遅くても嫌がらない。そもそもずっと子供扱いしてきたのだから、急に「いやいや、もう年齢、アナタより上になりましたよ」という現実がなかなかピンとこなかった。
- 【中年期:7歳〜11歳】人間でいうと40代に突入!
- 【高年期:12歳〜16歳】人間でいうと60代〜70代
- 【老年期:17歳〜】人間でいうと80代!年齢のせいにしないで
- 【おわりに】多くのパグに出会ってきて個体差の違いは大きくある
- 犬年齢って何?どんなスピード感で犬は歳をとるの?
- パグ犬が高齢になってきたらどんな変化があるの?
- 「グラム単位」の体重の増減は気にしなくて大丈夫?
- 7歳から始まる中年期/高年期/老年期って何?
突然「老い」がやってくる。
違う。突然やってくるんじゃなくて、
「突然気づく」の方が正解なのかもしれない。
犬の年齢からくる変化を知って、正しく接しようといろいろ調べてみた。参考程度に読んでいってね。
年齢換算表(小型犬)
【中年期:7歳〜11歳】人間でいうと40代に突入!
犬の老化は7歳から始まると言われているのは知ってはいたけど、7歳ってまだまだ元気で、「この頃からもうフードの切り替えの検討なんだなー」と不思議な気持ちになった覚えがある。
愛犬は我が子と同じ。見た目に白い毛がでてきて「老い」をふと感じても、まるで子ども扱いが抜けきれていない7歳という年齢をうちのパグ犬は過ごした。でもパグは「太りやすい犬種」として名を轟かせている。7歳を過ぎたあたりから、肥満が心配になり、この頃を境にシニアフードに切り替えた。個体差があるので、獣医さんに骨格からベスト体重を教えてもらい6.8kgをキープできるように心がけている。
かわいいからたくさんあげるは絶対ダメ!肥満=足腰への負担増
この方程式を頭に叩き込んで、健康で長生きしてほしいなら体重管理は必須だ。
300gといえば、大きさにもよるけど大体りんご1個分。たった300gとあなどるなかれ。そのりんご1個分の増加が弱りゆく足腰への負担を増やすことになる。
私自身も自分の体重管理には気をつけている。私もパグ犬と同様太りやすいからだ。ちょっと油断したら2kgくらいあっという間に増える。そしてやっかいなのは
増えるのは一瞬なのに減らすのは苦行という事実。
自分の大切な愛犬に苦行をさせるくらいなら「喜ぶから」とあげるおやつを見直したり、シニアにあったフードに切り替えたり、肥満防止にしっかり取り組もう、そう心に決めている。
食いしん坊のパグ犬はまるっきり食欲が落ちないから少しかわいそうだけどね。
私がキッチンに立つと、必ずキッチンまで来て、「ちょっとー。何かくださいよー」というアピールが半端ないし、私や旦那が食事を終えた後は「何か落ちてないかな?」とウロウロしておこぼれを探しまくっている。1日たりとも「食欲がなかった」という日がない。「お手」とか「マテ」には反応が薄いのに「ご馳走」という言葉には耳をたてて反応してくれるあなたが私は好きだ。好きだからこそ、際限なくあげたいおやつやフードを少しだけにしているんだよ。
中年期に見られる変化(本:シニア犬とのしあわせな暮らし方より抜粋)
体
□被毛に白い毛が混じり始める
□歩くのがゆっくりになる
□筋肉が落ち始める(特に後ろ足)
□歯周病にかかりやすくなる
□消化機能が衰える
行動
□散歩のときに、リードを引っ張らなくなる
□落ち着きが出る
□寝ている時間が長くなる
□疲れやすくなる
□新しいものに興味を示さなくなる
【中年期】我が家のパグ犬の場合
- 徐々に口まわりの黒い毛が白くなる
- 10歳から11歳であまり走らなくなる
- 10歳から11歳で長い散歩をすると後ろ足が時々震えるようになる
- 7歳、8歳で数本歯が抜ける
- 12歳くらいでカミナリに反応しなくなる
【高年期:12歳〜16歳】人間でいうと60代〜70代
11歳まではあまり感じることが少なかった老いも12歳になると目に見えて「あれ?」ってことが増えるから、この年齢別の分け方(中年期/更年期/老年期)はすごいなと感心してしまった。後ろ足の震えの回数が増えたし、走る姿はもう見ることはできないのかな、と寂しさを感じる日々。
私もパグ犬同様、30代後半から急に前日の疲れが残るようになった。年上の友達に「急にくるよー」と言われていたが、それを笑顔でかわしていたのは遠い昔。
前日の疲れどころか1週間くらい疲れひきづる私。だから、パグ犬12歳(人間でいう60歳)なら歳を感じて当たり前だ。
老いの入り口に立ち、あっさりと私の年齢を追い抜いていった我がパグ犬。5、6歳までは外出から私が戻るとダッシュで玄関まできてくれたあなた。外にゴミ出しにいっただけで、数分で戻ってきたのに、10年ぶりくらいに再会したような喜びようで、尻尾を振りまくったあなた。若き日のあの熱烈な歓迎から、歳を重ねるにつれ
「あ、帰ってきたの?」
ってレベルまで落ち込んだあなたを私は責めない・・・。それは私も同じだから。新婚の時は玄関までお見送りをし、帰宅時は玄関まで迎えに行っていた私も、あなたよりも早い段階で、旦那に対して
「あ、今日は早いね。」
ってなったから。愛情が薄まったわけじゃないよね。わかっているよ。
高年期に見られる変化(本:シニア犬とのしあわせな暮らし方より抜粋)
体
□歩くときにもたつく
□視力が悪くなる
□乾燥しやすくなり、被毛がパサつく
□トイレが近くなる
□食べづらそうにしている
行動
□散歩に行きたがらなくなる
□段差や階段でつまづく
□物にぶつかる
□頑固になる
□今までできていたことができなくなる
【高年期】我が家のパグ犬の場合→現在の様子
- テレビに映る犬には若い頃同様反応する
- 散歩は昔ほどテンションあげない
- 現在は短い散歩を2回に分けている
- 食欲は全く落ちない
【老年期:17歳〜】人間でいうと80代!年齢のせいにしないで
犬の17歳という年齢は私には未知数で、どういう未来になっているのだろうと少しだけ不安になる。介護生活に入っているだろうし、認知症を発症しているかもしれない。寝たきりになっているかもしれない。でもいろいろな本を読み進める中で、介護生活に入ったら、どの本にも共通して書かれているのは
頑張りすぎないで
ってこと。この言葉に、まだ見えない未来に励まされる思いで泣きそうになった。きっと頑張り過ぎる飼い主も多いのだろうなと想像した。
例えば「親の介護で」と言えば多少は融通が効く場面もあるかもしれないけど「犬の介護で」と言って、まわりから理解を得ることはなかなか難しいのだろうと想像する。だからセルフケアも怠ることがないように留意しておきたい。もしもパグ犬に介護の日々が始まったら、私がしんどそうにしていると我がパグ犬も嫌だろう。だから笑っていられるようにこの「頑張りすぎないで」を思い出したい。
老年期に見られる変化体(本:シニア犬とのしあわせな暮らし方より抜粋)
体
□耳が遠くなる
□目がみえなくなる
□歩いたり立ち上がるのが困難になる
□今までのごはんが食べられなくなる
□やせてしまう
行動
□ほとんど横になっている
□声をかけても反応しない
□トイレの失敗が多くなる
□大好きだったものに興味を示さない
□夜鳴きをする
【おわりに】多くのパグに出会ってきて個体差の違いは大きくある
私も自身の老いを時々感じるけど、犬はもっと早いスピードで老いていくんだと改めて自覚して、若さを保てるように生活できたらいいなと思う。そして全国のパグたちも健やかな老後を迎えてくれたらなと願う。老化によるものなのか、病気のサインなのか、日々体調を気を配ろう。
うちのパグ犬、もうハタチなの。そのセリフを口にできる日を私は目指している。